はなみずきクリニックももんちゃんも五歳になりました
7月 28th, 2013 by hpone_support2A1
月並みですが、月日は矢のように過ぎて、今年の七月一日ではなみずきクリニックは開院五周年、少し遅れて七月二十五日はもんちゃん満五歳の誕生日でした。だからと言って開院記念パーティーなどと特別の催しを企画する事も無く、ただ無事に此処まで来たことを皆で確かめ合い、少しく喜び合いました。そして、これからもこのクリニックが順調に運営されてゆくことを祈るばかりであり、ご協力を頂いている方々には改めて心より深甚の感謝を述べたいと思います。
もんちゃんの誕生会は一日遅れの七月二十六日に、外来終了後大層なご馳走とまでは言えませんでしたが、今後絶滅危惧種に指定されようか、といううなぎを用意してささやかに祝いました。もんちゃんも一口お相伴に預かりました。塩分は避けたほうが良いことは百も承知です。それにつけても思い出すのは、もんちゃん二歳の頃、と或る日曜日の外来終了後の昼飯の為に、二階居間のテーブルの上に準備しておいた小振りであったとは言え、うなぎの蒲焼弁当三人前を納まっていた袋ごと引き摺り下ろして、全部平らげてしまったことです。さすがにこのときばかりは、ひと目、蝉の抜け殻のように空っぽになった発泡スチロール製の器や未使用の箸、食べ残したご飯の一部などが散乱している犯行現場の惨状に愕然としました。しかし、それよりも何よりも こんなに食べて大丈夫だろうかという心配をよそに、済ました顔で床に寝そべって尻尾をゆっくり振りつつこっちを見ていた彼の姿が懐かしく思い出されます。落語の枕であったと記憶しており端唄か小唄かその出典は不明ですが、「酒も煙草もやらないで、百まで生きた馬鹿がいる」という一節があって、こんな台詞に勇気付けられて平気で煙草を吸っていた私自身の昔を思えば、無味乾燥な食事が体に良いからとは言え、舌の肥えたもんちゃんにはついつい禁断の少し味付けをした食事を与えてしまいたくなってしまうのであります。だから、朝のジョッギングの際には、通りすがりの神社と言わず、馬頭観音像と言わず、お稲荷さんと言わず、足を止めて、みんなの健康と安全を祈願し、不摂生にさせてしまう罪滅ぼし、必ずもんちゃんのことも切にお願いしています。
はなみずきクリニック五年間の変遷、と言って特段変わったこともありませんが、患者さんの人数が少しずつ増えて来たことと、従業員の方々が何人か入れ替わったこと位でしょうか。ただ、駐車場の内側に二十本余り植えた腰の高さほどであった立ち木が多少のばらつきはあるものの、2mを越す高さに成長し堂々たる景観をみせつつあります。丁度それは、もんちゃんの成長もそうであるように、自分も年をとっていくことに他なりません。殊更自分の長命を願う気持ちもありませんが、十年後,十五年後を思えば、はなみずきクリニックの発展もさることながら、もんちゃんの長寿や皆の幸せを願わずにはいられません。 (Mann Tomomatsu)