もんちゃんの成長記録
3月 20th, 2009 by Mann Tomomatsu
当院開院間もない 2008年7月25日生まれの甲斐犬 主水(もんど・通称もんちゃん)の成長記録です。
11月8日(土)に当院にやって来ましたが、体重は9kgと小さく、両腕に抱えることもさほど大変と言うことはありませんでした。甲斐犬の本能は攻撃的で、他の犬をかみ殺すこともあると聞いていましたので、当初こちらは警戒気味に対応していました。確かに、ケ-ジの中にいれようとしても簡単には入ってくれず、一旦入ったら、てこでも動かないと言う強情ぶりで、聞きしに勝る手強さに手を焼きました。もっとも、これはどんな犬でも初対面の相手になれなれしいと言う事が無いように、彼もまた大いに警戒していたに過ぎないと、間もなく了解しました。数日後には、私たちの予想を裏切って、尻尾を振るのみならず、尻尾と一緒に大きくお尻を振りながら近づき、信愛の情を表すほどになったのには、正直驚かされました。以後、私たちは彼のことをフレンドリー犬と呼ぶようになりました。ただし、これは幼い時期だけのことで、徐々にその闘争本能が顕在化して来るようですので、今後の彼の変貌が楽しみです。
もんちゃんの出自について触れておきます。
知り合いの産婦人科の先生がが自分の雌犬を交配させ、四頭の出産に成功した中の一頭がもんちゃんです。出生間もない段階では飼育も大変難しいということで、かねてよりのお約束で3か月余りたった頃、私たちは彼を貰いうけました。正式には、紫峰の西王丸(さいおうまる)と命名されており、両親は揃って甲斐犬愛護会展覧会入賞の経歴だそうです。
3月初め、もんちゃんの体重は16kgを超え遠くからみていれば、威風堂々たる姿となりました。しかし、その気性は相変わらずフレンドリーで、寧ろ以前にも増して可愛くなってきたのは、育て方に問題があるのでしょうか。4月には展覧会出場予定となっているのに、凛々しさを要求される審査基準に適合しないとすれば、責任は私たちにあるかもしれません。結果については後日御報告いたします。 (Mann Tomomatsu)